この牙モチーフが新型508のフロントフェイスにあしらわれるらしいぞ、とゆーハナシが舞い込んで来た頃は、
『おいおいマジかよ...、冗談キツいぜ...』
などと思いました、正直なハナシ。
だって、こんなインパクトの有り過ぎるモチーフをクルマの顔面に取り込んだら、とっちらかってしまうだろーと、誰でも思うでしょう。
ところがー、ですよ。
実車のデザインが発表されて、印象は一変。
『あら、アヴァンギャルドだけど、ステキ♪♪』
そして、その後日本導入が発表されて、一足先のお披露目の場、ロードショーで弊社プジョー福岡に実車が届いた際に目の当たりにして
『イヤン♪ あの頃、悪く言って、ゴメンなさい』
New 508から採用された牙モチーフは、New 208、New 2008、フェイスリフトした3008&5008にも順次採用されました。
New 208、New 2008で話題をかっさらった、ヘッドライトユニット内の3本のカギ爪LEDライトは、今後のモデルにどんどん採用されていくのだろーと思いきや。
本国で発表されたNew 308を見て
『採用せぇへんのかーい!』
と。
しかし、プジョーを扱っている立場の人間として、一瞬でもプジョーのデザインを疑った事を、しきりに反省しておるのであります。
『こんなの顔面に備えたら、牙ばかり目立ってバランス取れるわけがナイやろうもん』
などと、たかがプジョーに携わって数年の若輩者(年齢は中年もイイトコ)が、弁えもせず。
猛省しております、当時を振り返る度に。
このフロントフェイスを、見る度に。
こんなキレッキレのアイコンをぶち込んで(相変わらず育ちの悪さが...)、スマートかつインテリジェンス溢れる雰囲気に仕立て上げられるデザイン性の高さは、プジョー以外では近年見る事の出来ない所業かと。
随分と手前味噌な内容でございますが。
日本導入が待ち遠しい新型308も、恐らく、いや、間違いなく、皆様に驚きと感動を与えるデザインでやってくる事でしょう。
一方、106やフェイスリフト前308SW、207SW GTi(new!!)を所有するワタクシと致しましては、やはり、時代、世代毎に趣深いプジョーのデザインを、これからも愛していくのでございます。
『デザインに必要なのは時間的耐久性』、とは、日本の著名なカーデザイナーの前澤義雄氏が生前よく語られていましたが、ふむふむ、プジョーのデザインって、そーゆー事なのかな、と。
とりとめのナイ文章のまま、着地点を見失いまして、本日は、この辺で。
では、また。